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犀は巨大であった。ナラヤニ動物保護区

  • shigeru omura
  • 2023年12月26日
  • 読了時間: 2分

ネパールホテル協会の依頼で、夏休みシーズンに日本から観光客誘致のための商品開発を行う事になった。当時ポストモンスーンシーズンにヒマラヤの峰々が良く見える時期に、日本から観光客やトレッカーが訪れていた。夏休みはヒマラヤを楽しむのには適していないと印象があったためだ。親子で行けるツアーをテーマにナラヤニ動物保護区訪問を企画の中心に定めた。当時5歳の息子と家内の3人で体験旅行を行った。保護区へは象の背中に乗ってゆく。ガンジス河の支流を渡る必要があった。支流と言っても川幅100M以上、水量も多く、そこを象が泳いで渡るので最初からスリリングだ。岸に着くと高さ3m以上の伸びた萱の林だ。村人は建築材として利用しているとのこと。そこを抜けるといよいよジャングルだ。けものみち以外に道はない。象は戦車のように木立をバキバキ倒して前進する。象の背中にくくりつけられた1畳ほどの敷物の上で、息子が落下しないようにしっかり掴んでいた。途中、ニシキヘビも見た。クロサイに出くわした。一角犀である。我々の象との距離はおよそ30m。黒々とした巨体はマイクロバスのように大きかった。犀は視力が弱いとのこと。しかしその迫力は圧倒で期であった。象とは互角らしく、互いに攻撃はしないとのこと。ジャングルの彼方からカキーンという鉄板をぶつけたような音が響き渡る。レンジャーの説明では雄の犀たちが雌を争って戦っているとのこと。何度も何度もこの音がジャングルに響き渡っていた。

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